課題(人口減少・少子高齢社会)への8つの政策
(出典:王寺町人口ビジョン令和6年1月)
課題(人口減少・少子高齢社会)
王寺町の人口は令和5(2023)年12月末時点で23,858人です。
国立社会保障・人口問題研究所(2023年推計)では、王寺町の人口は令和32(2050)年には21,298人(年少人口14.8%、老年人口33.5%)、
令和42(2060)年には19,902人、人口減少・少子高齢化が進むと推計されています。
人口減少・少子高齢化が社会に及ぼす影響は、経済、雇用、年金、医療、介護、教育など多方面にわたります。
王寺町では、「王寺町総合計画後期基本計画(兼 第3期デジタル田園都市構想総合戦略)(令和6年2月)」において、様々な施策を展開することで令和42(2060)年に20,000人の人口維持を目指しています。
◎課題(人口減少・少子高齢社会) への8つの政策
1 子育て支援の充実
子どもを産み育てやすい環境の整備、総合的な子育て支援の充実を推進します。
まちの魅力を広く発信し、「子育ては王寺町で」と選ばれ、定住促進につなげることで地域活力の向上や経済の振興につなげていきます。
〇子育て支援の充実 〇子育て家庭の経済的負担の軽減
〇シティープロモーションの展開
2 教育の充実
子どもたちの「確かな学力」、「豊かな人間性」、「たくましく健やかな体」、「夢に向かって努力する力」を育みます。
「ふるさと王寺への誇りと愛着」を育み、地域の一員として行動できる「シビックプライド」を醸成します。
〇義務教育学校による系統性のある教育の充実
〇地域とともにある学校づくり 〇子どもの居場所づくり
3 健康づくりの推進
健康診査等の受診や、地域における健康づくりを推進し、健康寿命の延伸につなげます。
幅広い世代が健やかに暮らせるとともに地域での消費につなげるよう、健康ポイントのデジタル化を推進します。
移転整備される新西和医療センターの機能充実を要望します。
〇健康診査の受診勧奨 〇地域での健康づくり 〇デジタルを利用した健康づくり
〇新西和医療センターの機能充実
4 高齢者・障がい者福祉の充実
住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、安心して暮らせるまちづくりを推進します。
〇地域包括ケアシステムの構築(住まい、医療、介護、介護予防、生活支援を一体的に提供)
〇障がい者の地域生活を支援する拠点等の整備 〇高齢者・障がい者に優しい移動手段
5 防災・減災対策の推進
地球温暖化による気候変動により豪雨災害のリスクが高まっているほか、南海トラフ地震による被害も想定される中、行政による「公助」 の取り組みを進める一方、災害の規模が大きくなればなるほど公助による対応は限界に近づくことから、自分の身は自分で助ける「自助」や、近所の人等と助け合う「互近助・共助」による取り組みが重要であり、行政と地域との連携による防災力の向上を推進します。
〇総合治水対策の推進(貯水池、河川止水壁など) 〇自主防災組織の活動支援
〇避難行動要支援者の個別避難計画の作成 〇災害ボランティア受入体制の整備
〇平時からの防災・減災広報の充実
〇家庭でのクリーンエネルギー(蓄電池付)促進
6 安全・安心を支える道路整備の推進
住宅が密集し、道路幅員が狭く歩道のない幹線道路は、平時の歩行者の安全確保はもちろんのこと、有事の際には緊急車両の通行をはじめ、地区内への出入りも困難なことから、安全で快適な道路整備を推進します。
〇災害に強い道路の整備 〇暮らしを支える交通安全対策
〇JR畠田駅前広場の整備
7 空家等対策の推進
人口減少社会が加速する中、全国的に空家等が増加しています。王寺町は令和3年度空家等実態把握調査で空き家を300戸と判断しました。
空家等が適正に管理されないまま放置されると、防災、防犯、衛生等、地域の生活環境に様々な問題が生じることから、空家等の発生予防と、空き家所有者による適正管理や利活用を促進します。
〇空家等の発生予防 〇空家等の適正管理の促進 〇空家等の利活用の促進
8 コミュニティづくりの推進
地域のコミュニティの中心として熱心に活動いただいている自治会についても役員の高齢化や担い手の減少が課題となっています。まちづくりの主役は町民です。より多くの町民がまちづくりに参画し、地域の課題解決の担い手となるよう、協働を進めるための仕組みづくりや支援を進めていきます。
〇自治会の活動支援 〇イベントなどによる世代間・地域間交流の促進
〇まちづくり協議会設立の推進(活動例: 防災活動、子どもや高齢者の見守り、美化・清掃活動、ラジオ体操など健康づくり、サロン活動、高齢者等の移動支援)